Introduction(組込みソフトウェアギルドの紹介)

『組込みソフトウェアギルド』とは

  組込みソフトウェアギルドはギルドへの相談者に対して、問題を解決するための窓口であり、問題解決を提供するプロフェッショナルエンジニアの集団です。
 
 ギルドのメンバーはギルドの使命(ミッション)と目的に賛同して集まったソフトウェアエンジニアです。問題解決をサービスとして提供していない会社組織に所属しているメンバーからは無償のアドバイスを、組込みソフトウェアの問題解決を職務として活動しているメンバーからは有償の具体的な支援業務を提供します。
 
 ギルドは個々の専門エキスパートの集まりですが、会社組織ではありません。『組込みソフトウェアギルドサイト』は相談者が抱える組込みソフトに関する問題と解決のための情報やアドバイス、具体的な手段や作業を提供できるエキスパートを結びつけるシステムです。

 私たちが想定するギルド利用ユーザーには次の通りです。
  • 組込み開発の現場にいて問題を抱えて解法を探しているエンジニア、プロジェクト リーダなどの方々。
  • 対価の支払いを前提に問題解決の支援者を求めている方、あるいは支援者を探しているプロジェクト管理者、現場支援チームなど
 組込みソフトウェアギルドは、無償の場合は問題解決に結びつく情報を、有償の場合はそれらの情報に加えて実務を提供できるメンバーを紹介します。
 

ギルド利用の流れ

  1. query@embeddedsoftwareguild.com のアドレスに次の項目を記載して送る。 件名:○○に関しての相談, 相談内容:□□がうまくいかないので相談に乗って欲しい。
  2. 相談内容が明確になっている方は相談フォームに内容を記載の上送信してください。(担当者にのみ送信されます)
  3. 相談内容が受理されたら、必要に応じて秘密保持計画を結んだ上でクローズドのディスカッショングループを立ち上げます。
  4. ギルドメンバーを含めたディスカッションを行います。
  5. 具体的な直接支援が必要な場合は職業エキスパートを紹介します。
まずは、気軽に相談ごとをメールしてみてください。
 
【相談の例】
  • 組込みソフトウェアの再利用がうまくいかない、どうすればよいか。
  • 改善の意欲はあるが、周りに協力者がいない。
  • 組込みソフトウェアの品質が上がらないが何から手をつけて良いかわからない。
  • 改善のための費用を組織が捻出してくれない。
  • 本に書いてあることを実践しようとしたがうまくいかない。
  • 今やっている取り組みを続けていいかどうか分からない

『組込みソフトウェアギルド』のメンバーについて

 組込みソフトウェアギルドはギルドの使命と目的に賛同して集まったエキスパート集団です。ギルドメンバーはプライベートな立場で参加している者と、実際の職務として参加している者がいますが、みな組込みソフトウェアの関する問題を解決することで社会へ貢献したいという気持ちと自分たちのスキルを研鑽したいという想いは一緒です。したがって、貢献したい気持ちがあっても問題解決の能力が十分に備わっていない技術者のギルドへの参画はお断りしています。
 組込みソフトウェア開発の世界で起こる問題は多種多様であり、解決するための方法、技術もさまざまです。解法は一つではないかもしれません。組込みソフトウェアギルドでは同じスキルカテゴリのプロフェッショナルや異なるスキルカテゴリのプロフェッショナルを擁することで、問題解決の可能性を高めようとしています。
 基本的には同じスキルカテゴリで同じポリシーを持ったエキスパートを、そしてできるだけ幅広い異なるスキルカテゴリのエキスパートをメンバーに加えることで、ギルドとしての問題解決の広さと深さの両面を充実させています。

 また、ギルドには研究開発の機能も有しており、実際の開発現場で有効なプラクティスや、世の中で知られている手法の評価や利用方法の提案、情報発信も行っていきます。
 
※ギルド(Guild) とは

 ある熟練職業、商業、あるいは専門職業において利益を同じくする人々の組合のことで、その目的は相互扶助と相互保護にある。この言葉は、特に中世のヨーロッパ大陸と大英帝国で隆盛をきわめたこの種の組合に対しても用いられていた。

Our Mission (ギルドの使命)

  • 組込みソフトウェアの関する問題をギルドに所属するエキスパート達で解決する。
  • 組込みソフトウェアの関する問題を解決できるエキスパートを紹介する。
  • 組込みソフトウェアの関する問題を解決するための情報を提供する。
  • 組込みソフトウェアに関する問題を解決するスキルをギルドメンバーが相互研鑽する。

These are the targets we want to meet (我々のやりたいこと)

  • 組込みソフトウェアの関する問題を解決していくことで、ギルドメンバーの技術レベルを高めたい。
  • 組込みソフトウェアの関する問題解決のノウハウをギルド内で共有したい。
  • 組込みソフトウェアの関する問題解決のノウハウを発信したい。

These are how our organisation will gain. (ギルドが得ること)

  • 問題解決をサービスとして提供していない会社組織に所属しているエキスパートは問題解決能力を得る。
  • 問題解決のノウハウを発信することでギルドに対する信用を得る。
  • 組込みソフトウェアの問題解決を仕事として提供しているエキスパートは問題解決によりものづくりに貢献しかつ対価を得る。

 

Objectives(目的)

 組込みソフトウェア開発にはさまざまな問題が存在しています。そして、問題解決、改善の意志があっても、その前に立ちはだかる壁が多くあることも事実です。また、ソフトウェア工学に関する文献、書籍、情報が溢れる中で、それらを実際のプロジェクトに適用してみたときにうまくいかないこともあるでしょう。問題解決には解決したいという意志があるだけではなかなか実現はできません。問題解決のための具体的なガイドラインやアドバイスが必要です。
 
組込みソフトウェアギルドはギルドへの相談者が抱える問題を解決するエキスパート集団です。組込みソフトウェアギルドの活動は問題解決による社会貢献と所属するメンバーのスキルアップを目的としています。ギルドに所属するエキスパート達は個々に独立した個人ですが、問題解決の能力を持った技術者の集団として相互の協力して問題の解決にあたることののできる環境を有しています。ギルドに所属するメンバーはギルドの信用を高く維持するように努力します。

 また、組込みソフトウェアギルドは現場で起こっている問題解決に有効な研究、手法を紹介し、情報発信をしていきます。

Measurable Objectives(計測可能な目的の評価指標):

  1. 相談を受けた件数(年間)
  2. 問題の解決件数(年間)
  3. 問題解決率(年間)
  4. 顧客満足度調査の結果(アンケートによる)

Deliverables(提出物)

  • アドバイス(メール):無償
  • サイト上でのディスカッション(メーリングリスト):無償
  • 問題解決できるエキスパート職人の紹介:無償
  • 問題解決に役立つ公開情報:無償
  • アセスメントとレポート:有償
  • 具体的な作業をともなう支援;有償

Project Constraints(ギルドのルール)

ギルド運営のルール

  1. 問題解決をサービスとして提供していない会社組織に所属しているメンバーはプライベートな立場でギルドに参加し金銭的対価を受け取らない。
  2. ギルドに所属するメンバーは所属組織に不利益となる行為を行わない。
  3. ギルドの所属するメンバーは所属組織の競合他社の問題解決は引き受けない。
  4. 問題解決の際に秘密保持契約が必要な場合は、相談者もしくは相談者の組織がメンバー個人と契約する。(組込みソフトウェアの問題解決を仕事として提供している組織に所属しているメンバーは会社対会社のNDAを結ぶことが可能)
  5. 問題解決を無償で引き受けた場合は、問題解決の実績の情報は相談者が特定できないようにした上で原則公開するものとする。(依頼主の了解の上でサイト上で公開する。)
  6. ギルドは会社組織ではないため、ギルドとして紹介料を受け取らない。
  7. ギルドはメンバーの判断で問題解決の依頼を断ることができる。(多忙なども理由の一つ)
  8. ギルドのメンバーはギルドの信用を失墜させるような行為をしてはならない。
  9. ギルドのメンバーは『組込みソフトウェアギルド』への所属を名乗ることができる。(組込みソフトウェアギルドは会社組織ではない)
     

ギルド加盟・脱退のルール

  1. ギルドに加盟するメンバーはギルド問題解決のスキルを有すること。
  2. ギルドに加盟するメンバーは問題解決の実績を有すること。
  3. ギルドに加盟するメンバーは現行のギルドメンバー達からの推薦と承認を受けること。
  4. ギルドに加盟するメンバーは申し出により脱退することができる。
  5. ギルドに加盟するメンバーがギルドのルールを犯した場合は、ギルドから除名される。
※組込みソフトウェアギルドには正式な会則が存在します。(非公開)上記のルールは抜粋であり、ギルドメンバーは正確には会則に従います。